インテルのストライカー、マルティネスにアーセナルが熱視線
アーセナルが、インテル・ミラノ所属のアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスの獲得を目指し、2025年夏の移籍市場で約1億ポンド（約190億円）のオファーを準備していると報じられている。プレミアリーグでの攻撃力強化を狙うアーセナルにとって、マルティネスは理想的な補強候補の一人である。
市場価値と移籍の可能性
ラウタロ・マルティネスの現在の市場価値は約1億1000万ユーロ（約160億円）と評価されており、セリエAのトップストライカーの一人として高く評価されている。彼の契約は2029年まで残っているため、インテルは交渉で有利な立場にあるが、クラブの財政状況を考えると高額オファーには耳を傾けざるを得ないだろう。
アーセナルのラウタロへの関心は、イギリスメディア『TEAMtalk』や『BBC Sport』、さらにスペインの移籍情報メディア『Fichajes』が報じている。特に『TEAMtalk』は、アーセナルがラウタロ・マルティネス獲得に向けて約1億ポンド（約190億円）のオファーを準備していると伝えており、アーセナルの補強戦略の一環として本格的に動いている可能性がある。
また、『BBC Sport』もラウタロの市場価値が高騰している点を指摘し、プレミアリーグのクラブが獲得を狙うことは十分あり得ると分析。加えて、スペインの『Fichajes』は、アーセナルが2025年夏の移籍市場で新たなストライカーを狙っており、ラウタロが最優先ターゲットの一人であると報じている。
ラウタロ・マルティネスの経歴
ラウタロ・マルティネスは1997年8月22日生まれの27歳で、アルゼンチンのバイア・ブランカ出身。身長174cmのセンターフォワードで、右足を利き足とする。プロキャリアはアルゼンチンのラシン・クラブで始まり、2014年にトップチームデビューを果たした。
ラシン・クラブでは2016-17シーズンにリーグ戦23試合で8ゴール、2017-18シーズンには21試合で13ゴールを記録。ここでの活躍が評価され、2018年7月にインテル・ミラノへ移籍した。
インテルでの成績
- 2018-19シーズン: セリエA 27試合出場 / 6ゴール
- 2019-20シーズン: セリエA 35試合出場 / 14ゴール
- 2020-21シーズン: セリエA 38試合出場 / 17ゴール
- 2021-22シーズン: セリエA 35試合出場 / 21ゴール
- 2022-23シーズン: セリエA 38試合出場 / 21ゴール
- 2023-24シーズン: セリエA 33試合出場 / 24ゴール（得点王）
感想
ラウタロ・マルティネスのプレミアリーグ挑戦が実現すれば、アーセナルの攻撃陣にとって大きな補強となることは間違いありません。彼の持つ決定力、ポストプレー、そしてハードワークする姿勢は、アルテタ監督の戦術に完全にフィットするでしょう。
特に、ペナルティエリア内での動きの質と冷静なフィニッシュは、アーセナルの攻撃に新たな次元をもたらす可能性があります。今シーズンのアーセナルは、ボール支配率を高めながらも決定力不足が課題とされており、その点でラウタロのゴール前での勝負強さは、まさに求められている要素です。
また、プレミアリーグのフィジカルの強さにどれほど適応できるかが鍵になります。セリエAと比較して、より速く、よりアグレッシブなディフェンスが求められるため、彼のプレースタイルがその環境に順応できるかどうかがポイントになるでしょう。しかし、アルゼンチン代表として国際舞台で戦い続けてきた経験を考えれば、適応能力には十分期待が持てます。
一方で、移籍の実現可能性については慎重に見極める必要があります。インテルは財政的な問題を抱えているものの、マルティネスはチームの象徴的な存在であり、放出には高額な移籍金が必要になります。競合クラブの動向も含め、アーセナルがどれほど本気でこの移籍に取り組むのか、今後の交渉が注目されます。
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