現在アーセナルの監督を務めるミケル・アルテタ。戦術家としての手腕が高く評価されていますが、彼はかつて、ヨーロッパの複数クラブで活躍した優れたミッドフィールダーでもありました。この記事では、そんなアルテタの現役時代のキャリアを詳しく振り返っていきます。
目次
ユース時代とプロデビュー
アルテタは1982年、スペイン・サン・セバスティアンに生まれました。地元クラブ「アンティゴコ」でキャリアをスタートし、のちにFCバルセロナの下部組織ラ・マシアに加入します。トップチームでは出場機会に恵まれず、2001年にパリ・サンジェルマン(PSG)へレンタル移籍し、プロとしての第一歩を踏み出しました。
レンジャーズでの躍進
2002年、スコットランドの名門レンジャーズFCに完全移籍。2002-03シーズンにはリーグ優勝、スコティッシュカップ、リーグカップの「国内三冠」を達成し、中心選手として活躍しました。特にセットプレーの精度と中盤での安定したプレーが評価され、イギリスでの評価を高めました。
エヴァートンでの黄金期
2005年にプレミアリーグのエヴァートンFCに加入。創造力あるプレーメーカーとして定着し、ファンから絶大な支持を得ます。2006-07シーズンにはPFA年間ベストイレブンにも選出されました。エヴァートンでの通算209試合35ゴールという記録は、彼の中盤支配力と決定力を示しています。
アーセナルでの集大成
2011年にアーセナルFCへ移籍。当初は攻撃的MFでしたが、のちに守備的MFとしてチームを支えるようになります。2014年にはキャプテンに就任し、2014年・2015年のFAカップ優勝に貢献しました。プレミアリーグでの通算成績は284試合出場・41ゴール・42アシスト。150試合16ゴールという記録を残し、2016年に現役を引退しました。
プレースタイルと評価
アルテタは視野の広さ、正確なパス、セットプレーの技術に優れたミッドフィールダーでした。攻撃的なポジションから、キャリア後半は守備的な司令塔としても活躍。試合の流れを読む戦術眼にも長けており、元チームメイトのサンティ・カソルラは「試合映像を一時停止しながら戦術の議論をしていた」と語っています(theWORLDより)。
監督としての現在の姿は、選手時代から続く知性とリーダーシップの賜物と言えるでしょう。
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