アーセナル、アレクサンダー・イサク獲得に本腰?実現の可能性と移籍金の壁

2024-25シーズンに向けて、アーセナルは戦力強化に取り組んでいる。その中でも特に注目されているのが、前線の強化である。現時点で噂されている補強候補の中で、もっとも注目を集めているのがニューカッスル・ユナイテッドのスウェーデン代表FW、アレクサンダー・イサクだ。

イサクはここ数シーズンでその名をプレミアリーグ全体に知らしめる存在となった。得点能力はもちろん、ポストプレーやスピード、フィジカルのバランスも取れており、アーセナルが理想とする「万能型ストライカー」に近い存在だ。ミケル・アルテタ監督が目指すスタイルに適応できる柔軟性も持ち合わせており、ターゲットとしては非常に理にかなっている。

イサクの評価額は約1億5000万ポンド

イサクの実力は誰もが認めるところだが、問題となるのはその価格だ。複数のメディアによると、ニューカッスルはイサクに対して1億5000万ポンド(約270億円)以上の評価額を設定している。これは現在のアーセナルのクラブ史上最高額となる可能性があり、大きな賭けとなる。[出典:Goal.com]

イサクは2022年にレアル・ソシエダからニューカッスルに加入し、その際の移籍金は6300万ポンド。2年で評価額が倍以上に膨らんでいる背景には、彼の安定したパフォーマンスとプレミアリーグにおける希少価値がある。加えて、契約期間も2028年まで残っており、ニューカッスル側は交渉において非常に有利な立場にある。[出典:超ワールドサッカー]

アーセナルの補強資金と現在の立ち位置

アーセナルはプレミアリーグの中でも上位の財政力を持っており、現在はリーグで4番目に大きな移籍予算を確保しているとされている。また、選手給与においても5番目に大きな支出をしており、全体として積極的な投資を行える体制にある。[出典:Instagram]

しかし、これらの数字は「余裕がある」ことを意味する一方で、「無制限に支出できる」わけではない。FFP(ファイナンシャル・フェアプレー)の規制もあり、高額な移籍には慎重さが求められる。特にイサクのような1億ポンドを超える案件では、全体のチームバランスや他ポジションの補強との兼ね合いも重要な要素となる。

複数選手の売却による資金調達案

アーセナルがイサク獲得を本気で目指す場合、単純な移籍予算だけでは足りない可能性がある。そこで浮上しているのが、選手の売却による資金調達だ。『The Sun』によれば、アルテタ監督は最大で7名の選手を放出し、その売却益と人件費の削減分を補強資金に回すことを視野に入れているという。[出典:The Sun]

具体的な放出候補としては、トーマス・パーティ、ジョルジーニョ、キーラン・ティアニー、ヤクブ・キヴィオル、オレクサンドル・ジンチェンコなどの名前が挙がっており、これらの選手を売却することで約8000万〜1億ポンドの資金を確保できる可能性がある。特にアカデミー出身の選手を売却した場合、その利益は100%純利益としてFFP上有利に働く。

代替候補の存在も

もちろんアーセナルがイサク一択で動いているわけではない。より現実的かつコスト効率の高い代替案として、RBライプツィヒのベンヤミン・シェシュコもリストアップされている。シェシュコは20歳と若く、移籍金も抑えめで、将来的な成長も見込まれている。[出典:超ワールドサッカー]

その他にも、海外リーグで活躍する若手ストライカーやプレミアリーグ内で出場機会を求める選手など、アーセナルは広範なスカウティングを行っており、最終的なターゲットは今後の市場の流れや交渉次第で変わる可能性がある。

まとめ

アーセナルにとって、アレクサンダー・イサクの獲得は大きな挑戦となる。移籍金の高さ、ニューカッスル側の姿勢、FFPの観点から見ても、簡単には実現しない可能性が高い。しかし、戦力としての魅力や将来的な価値を考えると、リスクを取るに値するターゲットでもある。

選手売却による資金確保や、他ポジションとのバランスを取りつつ、アーセナルがどのような動きを見せるのか。今後の移籍市場における動向に注目が集まる。

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